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主な研究内容

水素細菌の代謝解析および利用

水素細菌(水素酸化細菌)とは、水素を酸化してエネルギーを獲得し、独立栄養的に生育可能なバクテリアです。 水素があれば有機物のない環境でもCO2を固定して増殖するという特異な能力を有し、様々な新規な代謝機構が発見されています。 また近年は、低炭素社会実現のためのクリーンなものづくりという応用面でも注目を集めています。

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緑膿菌の低酸素呼吸

緑膿菌と近縁のPseudomonas属細菌の多くは好気性ですが、緑膿菌は酸素がない環境(嫌気条件)や、酸素濃度が低い環境(微好気条件)でも生育する能力があります。緑膿菌の感染病巣は酸素濃度が低いため、嫌気条件や微好気条件での生存能力が、緑膿菌の感染力や病原性に関係していると考えられています。緑膿菌がコンタクトレンズや爪の裏といった酸素濃度が低い環境で繁殖しやすいことも、この能力が関係していると思われます。

緑膿菌は嫌気条件では、酸素の代わりに硝酸を用いる嫌気呼吸である「脱窒」や、アルギニンの発酵的代謝で生育します。

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酢酸菌の代謝解析および伝統的酢酸醸造

応用微生物学研究室では、初代教授の朝井勇宣(在任期間:1944-1958年)の時代から酢酸菌の研究を行っています。

近年は、酢酸菌特有のエネルギー代謝と炭素代謝制御機構の解析や、伝統的壺造り純米黒酢醸造に関わる微生物の解析を進めています。

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